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「居住者のライフコースに対応する二世帯同居方住宅」竣工しました

更新日:2018年8月18日

二世帯がプライバシーを確保しながら同居

 本計画では、集合住宅の一住戸に、80 代の母親、40 代の夫婦、子供2 名の計5 名の2世帯が同居する住宅を設計しました。 2 世帯がプライバシーを確保し同居する空間構成が必要とされたことから、40代夫婦の家族が昼と夜に移動することで、2 世帯がプライバシーを確保する空間構成としました。多世代の5 名からなる居住者が自身のライフコースに応じて住宅を住みこなすことが可能となる空間構成を目指しました。

 本計画の対象住戸は平成29 年度長期優良住宅化リフォーム推進事業に採択されたことから、省エネルギー及び維持管理性能といった住宅性能の向上に資する改修設計をおこないました。


省エネルギー性能の向上

 長期優良住宅化リフォーム推進事業の省エネルギー性能向上工事に該当する項目であり、一次エネルギー消費量の減少に資する設備更新として節水型トイレ・高断熱浴槽・高効率給湯器・外皮平均熱貫流率(UA 値)を減少させる内窓設置・外壁面に外皮平均熱貫流率(UA 値)を減少させる木毛セメント板の使用・室内の空気が外気に逃げやすい熱橋の断熱性能を向上させる高性能断熱材の導入をおこないました。これにより一次エネルギー消費量等級が3 から4 へ、断熱等性能等級が2 から3 へと向上しました。


維持管理・更新の性能向上

 長期優良住宅化リフォーム推進事業の維持管理・更新の性能向上工事に該当する項目であり、建築物の維持管理には、設備、特に配管の管理、及び、更新の容易性が求められることから、既存配管のうち、給水管、給湯管をさや管ヘッダー方式に更新し、PS の壁部分には、排水立て管と横引き管の接続部分用の点検口を設置しました。床下にヘッダーや横引き管の接続部分の点検口を設置しました。これにより維持管理対策等級が2 から3 へと向上しました。


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